はじめまして、管理人のTOMOYUKIです。今回はPENTAX ESPIO 90 MCレビューです。1990年代のカメラで今から30年ほど前のカメラになります。比較的綺麗な個体を手にすることができ、動作も問題なく撮影することができました。やはり30年前ともなると、どこかしら不具合というのがつきものですが、まだまだ相棒とできる個体が中古市場にはありますので、ぜひ機会があれば手にしてみて下さい。実際の使い勝手はとてもシンプルでフィルムを装填し、フロントカバーを開ければすぐに撮影が可能です。オートですので、構図を決めてシャッターを切るだけで、フィルム写真が楽しめます。フィルムカメラの醍醐味はその時には写真を確認できないこと。フィルム1本36枚の1枚1枚がとても愛おしく感じます。性能自体はレンズ一体でF値も明るくはないですし、シャッタースピードも早くありません。ただその制約の中で撮れた1枚がきっと大切な思い出になることでしょう。PENTAX ESPIO 90 MCはそんな貴重な撮影体験ができる現代に残るコンパクトフィルムカメラの1台です。それではレビューと作例をどうぞ!

「フィルムカメラの懐かしさと、Pentaxブランドの技術が融合した名機、PENTAX ESPIO 90 MC。デジタル全盛の今こそ味わいたい、アナログ写真のあたたかみをあなたの手に――。」
かつて多くのフィルムカメラユーザーが手に取り、思い出を色鮮やかに焼き付けてきたPentaxのESPIOシリーズ。その中でも軽量コンパクトかつ高倍率ズームとマクロ機能を両立したモデルが、PENTAX ESPIO 90 MCです。ここでは本機がもつ魅力や特徴、使い方のヒントなどを余すところなく紹介します。フィルム写真をこれから始めたい初心者の方も、もう一度アナログカメラにチャレンジしたい経験者の方も、ぜひご覧ください。
① PENTAX ESPIO 90 MCのおすすめポイント
「ときめき、写し出す――Pentaxが生んだアナログの魔法。PENTAX ESPIO 90 MCで、一瞬を永遠に。」
デジタルカメラやスマートフォンで簡単に写真を撮れる現代にあって、あえてフィルムを使うという贅沢は、写真を撮る行為そのものをドラマチックに変えてくれます。シャッターを切った瞬間、カシャッという独特の音が響き、撮影した画像をその場で確認できない「ワクワク」が生まれるのです。
PENTAX ESPIO 90 MCは、そんなフィルム撮影の醍醐味を味わいつつも、初心者でも扱いやすい機能・設計を備えています。まさに「誰でも気軽にアナログ写真の魔法に触れられる」一台と言えるでしょう。

② PENTAX ESPIO 90 MCのメリット
フィルムライフを始める第一歩に最適
- 何気ない毎日がフォトジェニックに
あえて「ここぞ」という瞬間にシャッターを切ることで、普段見逃していた風景や表情を新鮮な目で捉えることができます。「これは絶対撮りたい!」と思う瞬間を逃さないよう、常にワクワクしながら日常を過ごせるようになるのです。 - 現像されるまでの楽しみ
撮った写真をすぐには見られない分、現像が上がるまでの時間が心地よい期待感を生みます。どんな写りになっているかを想像するひとときは、現代に失われがちな「待つ楽しみ」を思い出させてくれます。 - アルバムに残る確かな思い出
デジタルデータと違い、フィルム写真は形あるプリントとして残せます。アルバムを開けば、そのときの空気感や思い出がありありと甦るでしょう。大切な写真は「手に取って眺める」ことで、さらに愛着が深まります。

③ PENTAX ESPIO 90 MCのヒストリー
Pentax(当時の旭光学工業)は、デジタル化以前から一眼レフを中心に高品質なカメラを提供してきた老舗メーカーです。1960年代からの35mm一眼レフ「SPOTMATIC」シリーズや、「Kマウント」の登場によって、その名を世界に広めました。
そんなPentaxが1990年代に展開したコンパクトフィルムカメラが、「ESPIO」シリーズです。多彩なズーム機能や使いやすいオートフォーカス、さらに日付写し込み機能などを搭載して、幅広いユーザーの支持を集めました。
PENTAX ESPIO 90 MCは、そのESPIOシリーズの中でも「38〜90mm」というズームレンジとマクロ機能を持ち合わせた上位モデルとして位置づけられています。カメラの小型化やAF性能の向上が加速していた時代背景に合わせて開発され、「手軽なのに本格的な撮影が楽しめる」コンセプトのもと、デザイン面でも携帯性が重視されました。フィルム巻き上げや巻き戻しが全自動化され、初心者でも簡単に扱える仕様となっているのが特徴です。
当時はオートフォーカスやズームレンズ搭載のコンパクトカメラが各社から数多くリリースされていた激戦の時代。それでもPENTAX ESPIO 90 MCが長く愛されてきたのは、Pentax独自のレンズ設計のよさと、シンプルで分かりやすい操作性、そしてオールラウンドに対応できる性能の高さが評価されたからにほかなりません。

④ PENTAX ESPIO 90 MCの豆知識
- 「ESPIO」のネーミング由来
ESPIO(エスピオ)という名称は、英語の「espionage(スパイ行為)」から着想を得たとも言われており、「どこへでもスッと忍び込むように携帯できる」というコンパクトさをイメージしています。 - Pentaxのレンズ技術
Pentaxのレンズ開発は一眼レフの時代から定評があり、コンパクトカメラでも「クリアで抜けの良い描写」「色再現性の高さ」が特徴です。 - マクロモードで「MC」の意味
製品名にある「MC」は「Macro Capability(マクロ撮影可能)」を意味します。90mmまで望遠が効く上に、マクロ撮影にも対応しているので、旅先での風景や花、雑貨など様々な被写体を楽しめます。 - フィルム初心者にも優しい全自動機能
フィルム装填、巻き上げ、巻き戻しがオート化されているので、初めてのフィルムカメラデビューにも安心。

⑤ PENTAX ESPIO 90 MCのスペック
下記の表に、PENTAX ESPIO 90 MCの代表的なスペックをまとめました。操作に慣れていない方でも、この一覧を見れば大体の性能が把握できます。
項目 | 仕様 |
製品名 | PENTAX ESPIO 90 MC |
発売時期 | 1990年代中頃 |
レンズ | 38-90mm F3.5-7.8 ズームレンズ (非球面レンズ採用) |
フォーカス方式 | 赤外線アクティブオートフォーカス |
ズーム範囲 | 広角38mm~望遠90mm |
マクロ撮影 | マクロモード時 最短撮影距離 約0.6m |
シャッター速度 | 約1/400秒~1秒 |
フィルム装填 | 全自動(DXコード対応) |
フィルム巻き上げ/巻き戻し | 全自動 |
フラッシュ | 内蔵自動フラッシュ(赤目軽減機能あり) |
電源 | CR123Aリチウム電池×1本 |
サイズ・重量 | 約125×73×54mm / 約240g(電池・フィルム除く) |
その他機能 | 日付写し込み、セルフタイマー、逆光補正ボタンなど |
こうしたスペックからわかるように、当時のフィルムカメラとしてはかなり多機能です。自動巻き上げや内蔵フラッシュ、逆光補正といった機能が揃っているため、誰にでも扱いやすいのが大きな魅力です。

⑥ PENTAX ESPIO 90 MCの特徴
- 幅広いズームレンジ
風景や集合写真は38mmの広角で、人物のアップや遠景の切り取りは90mmの望遠で撮るなど、これ一台でさまざまな撮影シーンに対応できます。 - マクロ撮影に対応
商品名にもあるMC(Macro Capability)。花や小物のクローズアップ写真が楽しめるため、旅行先でのお土産撮影やテーブルフォトにも使いやすい仕様です。 - 逆光補正ボタン搭載
屋外や日差しの強い場所で逆光になった場合、専用ボタン一つで露出補正が可能。被写体の顔が暗くなりすぎるのを防ぐことができます。 - 日付写し込み機能
撮影した日付をフィルム面に焼き付けることができるので、後からアルバムを見返す際にとても便利。旅行やイベントごとに「いつ行ったのか」がひと目でわかります。 - スタイリッシュなデザインとグリップ性
少し丸みを帯びたボディデザインは、手にしっくりなじむ形状。携帯性にも優れているので、外出や旅行に気軽に持ち出せます。

⑦ PENTAX ESPIO 90 MCの人気
いま再燃するフィルムカメラブーム
一時はデジタルカメラやスマホの波に押され、フィルムカメラの需要は落ち着いていました。しかし近年、若い世代を中心に「フィルム特有の色合いや質感に魅了される」として再び注目を集めています。中古カメラ店やフリマサイトでは、良品状態のフィルムカメラに対して高い需要があり、中でもPentax ESPIOシリーズは「信頼性」と「コスパの良さ」で常に人気上位。
さらに、PENTAX ESPIO 90 MCはズーム搭載・マクロ機能付きのモデルとして万能性が評価され、「まず一台、何を買えば良いかわからない」という方に推薦される機会も多く、在庫があればすぐに売り切れてしまう場合があります。まさに「行列ができるほどの人気」を誇る1台と言えるでしょう。

⑧ PENTAX ESPIO 90 MCのHowTo:賢い使い方
- フィルム選びで写真の個性を演出
ネガフィルム(カラーネガ、モノクロ)やリバーサルフィルム(スライド)など、フィルム種類によって写真の色味や質感が変わります。たとえば、コダックGoldを使うと温かみのある色合いに、FUJIFILM業務用100ならクセが少なくナチュラルに仕上がる傾向があります。 - 光の使い方を意識する
フィルムはデジタルよりもダイナミックレンジが広いと言われていますが、それでも明暗差の大きいシーンでは露出が難しい場合もあります。逆光やコントラストが強い場面では逆光補正ボタンやフラッシュの強制発光を試してみましょう。 - マクロ機能で寄りの写真に挑戦
食事、花、雑貨など小さな被写体を大きく写したいときにマクロ機能は大活躍。通常のフィルムカメラではピントが合いにくい近距離撮影も、PENTAX ESPIO 90 MCならしっかりフォーカスが合います。 - 日付写し込みを活用する
旅行先の思い出をアルバムに貼るとき、日付が記録されていれば整理がスムーズ。後々の見返しやすさを考えるなら、日付印字機能をあえてオンにしておくのも一つの楽しみ方です。 - フィルムの装填をスムーズに
オートローディング機能があるとはいえ、最初のフィルムセット位置をガイド通りに合わせることが大切です。ちゃんと装填できていないとエラー表示になることがあるので、説明書を確認しながらセットしましょう。

⑨ PENTAX ESPIO 90 MCのクロージング
PENTAX ESPIO 90 MCは、誰でも簡単にフィルム写真の魅力を味わえる万能機です。広角から望遠まで撮れてマクロ機能もあるため、旅行スナップから日常の雑貨撮影まで、幅広いシーンに対応可能。
中古市場では非常に人気が高く、良品を見つけたらすぐに完売してしまうケースもしばしば。「いつか欲しいな」と思っているだけでは手に入れ損ねる恐れがあるため、見つけたタイミングが購入のベストチャンスです。
フィルムカメラ初心者はもちろん、久しぶりにフィルム写真に挑戦したいという方にも最適な一台。アナログならではのときめきとPentaxの確かな技術力が詰まったPENTAX ESPIO 90 MCで、かけがえのない一瞬をフィルムに焼き付けてみませんか?

⑩ PENTAX ESPIO 90 MCの特記事項
- 状態の確認
中古品がメインとなるため、シャッターやフラッシュ、ズーム機構などが正常に動作するかを事前にチェックしましょう。レンズのカビ・クモリの有無も重要です。 - 電池残量や電池種別
使用電池はCR123Aリチウム電池1本です。購入時に電池が付属していない場合もあるので、あらかじめ用意しておきましょう。 - フィルムの用意
35mmフィルムが必要です。DXコード非対応の特殊フィルムを使う場合、カメラ側が正確にISO感度を認識できない場合があるため注意が必要です。 - 修理・メンテナンス
メーカー公式のサポート体制は終了している場合がありますが、カメラ修理専門店などでメンテナンスを請け負っているところもあります。購入前に修理可能かどうか調べておくと安心です。

まとめ
PENTAX ESPIO 90 MCは、コンパクトでありながら38~90mmのズームレンズとマクロ撮影機能を備え、どんな撮影スタイルにも柔軟に対応できる多機能フィルムカメラです。デジタル全盛期の今だからこそ、フィルム独特の奥深い色味や現像を待つワクワク感は、写真を撮る楽しさを何倍にもしてくれます。
撮影者のスキルや経験に左右されることなく、誰もが直感的に扱いやすい設計。Pentaxならではのレンズクオリティと信頼性が、あなたの大切な思い出を鮮やかに切り取るでしょう。
もし中古市場でPENTAX ESPIO 90 MCを見かけたら、その出会いは一期一会。ぜひこの機会に手に入れ、アナログ写真の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。きっと、あなたのカメラライフに新たな彩りを与えてくれるはずです。
参考URL:
https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/support/man-pdf/e90mc.pdf
