はじめまして、管理人のTOMOYUKIです。今回はCanon New FD 200mm F4 レビューです。
今回はCanon New FD 200mm F4のレビューとなります。200mmというとどうしても重いというネガティブな印象がありますが、Canon New FD 200mm F4は、わずか約440gの軽量ボディに“200mmの世界”を詰め込んだ、名脇役のような一本です。発売は1979年。フィルム時代の設計ながら、いまのミラーレスにアダプターで載せると、背景がすっと溶け、被写体が浮き上がる“望遠らしい魔法”が驚くほど素直に出てくれます。正直に寄った写真は撮れません。その代わりに日常を別世界に切り取ってくれるレンズです。
機会があればぜひ手に取ってみてください。それでは作例をどうぞ!


① おすすめポイント:Canon New FD 200mm F4を持つ楽しさ
「軽いのに、200mm。寄れない分だけ、世界が整う。」
200mmは、距離を取るほど絵が“整理”されます。背景が圧縮され、被写体の存在感が増し、余計な情報が消えていく。
New FD 200mm F4はその美味しいところを、**小型・軽量(63×121.5mm / 約440g)**で味わえるのが最大の魅力です。
② メリット:Canon New FD 200mm F4
Canon New FD 200mm F4を手に入れると、撮れる写真の幅が一気に広がります。
- 家族の自然な表情:少し離れて撮れるから、被写体がカメラを意識しにくい
- 街スナップが“作品っぽく”なる:背景が圧縮され、主題がはっきり立つ
- 植物・風景のディテールが気持ちいい:遠くの質感を切り取れる
- 軽いから持ち出す回数が増える:結局これが一番強いメリット
「望遠を持ち出すのが面倒」というストレスが減ると、撮影が“イベント”じゃなく“習慣”になります。日常がそのまま撮影対象になる——これが、買ったあとのいちばん嬉しい変化です。
③ ヒストリー:1979年、“New FD”という転換点
New FD 200mm F4は、1979年6月に市場投入され、当時の価格は39,000円。
そして「New FD」という名前自体が、キヤノンのレンズ史の節目でもあります。
FDマウントはブリーチロック方式で有名でしたが、New FDでは装着の操作感を改善するため、ロック機構の扱い方が変わったとされています(装着が素早く、直感的に)。
いまミラーレスで遊ぶ私たちにとっては、“過去の遺産”というより、設計思想の変化が生んだ、完成度の高いコンパクト望遠として楽しめる一本です。

④ 豆知識:New FD 200mm F4と「Macro」は別物
中古市場で混同されやすいのが、New FD 200mm F4(通常版)とNew FD 200mm F4 Macro。
Macroは等倍(1:1)まで寄れる別設計で、サイズ・重量・フィルター径も異なります(例:Macroは約830gなど)。
購入時は、**鏡胴の表記(Macroの有無)**を必ずチェックしましょう。
⑤ スペック:特徴・特性を“図(表)”で一気に把握
Canon New FD 200mm F4 主な仕様
| 項目 | 内容 |
| 発売 | 1979年6月 |
| 当時価格 | 39,000円 |
| レンズ構成 | 7枚 / 6群 |
| 絞り羽根 | 8枚 |
| 最小絞り | F32 |
| 最短撮影距離 | 1.5m |
| 最大撮影倍率 | 0.15倍 |
| フィルター径 | 52mm |
| サイズ | 最大径63mm × 全長121.5mm |
| 重量 | 約440g |
⑥ 特徴:このレンズならではの“独特の美味しさ”
1) 望遠の圧縮感が、写真を「整える」
200mmは背景がギュッと近づき、被写体と背景の距離感が再構成されます。
散らかった背景でも主題が立ち、構図のミスが減る。初心者ほど「なんか上手くなった感」が出やすい焦点距離です。


2) “F4”がちょうどいい
F2.8ほどシビアにピントを追い込まなくても、背景は十分にボケる。
一方でF5.6〜F8まで絞れば、スッと解像が整い、風景や建物の切り取りも気持ちよく決まります。
3) 52mmフィルターで運用コストが軽い
フィルター径が52mmなので、NDやCPLも比較的入手しやすい規格。
オールドレンズ遊びの“地味に効く出費”を抑えられます。
⑦ 人気:安心感(流通量・定番感)
New FD 200mm F4は、キヤノンの望遠単焦点の中でも扱いやすいスペックと価格帯になりやすく、オールド望遠の入門として候補に上がりがちな定番です。
またメーカーの仕様情報が明確に残っている点も安心材料。
「望遠を一度試してみたい」「でもデカ重は避けたい」層に刺さり続けています。
⑧ HowTo:賢い使い方(ミラーレス運用で化ける)
1) まずは“距離”を味方にする
最短撮影距離は1.5m。
寄れない弱点は、逆に言うと「距離を取る構図がうまくなる」ということ。
人物なら胸上〜バストアップ、花なら少し引いて背景ごと設計するのがおすすめです。
2) シャッタースピードはしっかり確保
200mmはブレが目立つ焦点距離。手持ちなら目安として
- フルサイズ:1/200秒以上
- APS-C:1/320秒以上(換算で約320mm相当)
を意識。ボディの手ブレ補正があるならもう少し攻められます。
3) 絞りは「F4→F5.6→F8」の3段で覚える
- F4:背景を落として主題を立てる
- F5.6:解像とボケのバランスが取りやすい
- F8:風景の切り取り、質感重視
4) アダプターは“無限遠が出る”ものを
FD→ミラーレス(例:ソニーE、富士X、マイクロフォーサーズ、ニコンZ、キヤノンRFなど)は、基本的に単純な機械アダプターで楽しめます。
一方で、FD→一眼レフ(EFなど)で無理に合わせようとすると補正レンズが必要になるケースがあり、描写が変わることがあります(運用機材に合わせて選ぶのがコツ)。
⑨ 特記事項・注意:中古取引で“損しない”チェックリスト
オールドレンズはコンディションで満足度が激変します。購入前にここだけは確認を。
- カビ・クモリ・バルサム切れ:逆光での白っぽさ、コントラスト低下の原因
- 絞り羽根の粘り/油染み:動作不良や戻り不良につながる
- ヘリコイドの重さ・ムラ:ピント合わせの快適さに直結
- 内蔵フードや外装の歪み:当たりやガタがあると扱いにくい
- 付属品:前後キャップ、フード有無で保管性が変わる
- 返品条件:海外取引や個人売買は特に要確認
“安いから”で選ぶより、状態の良い個体をサクッと買うほうが結果的に幸福度が高いです。
終わりに
Canon New FD 200mm F4は、派手さよりも「撮影の回数」を増やしてくれるレンズです。
440gの200mmという身軽さは、いまの基準でもかなり魅力的。
そして中古市場では、良個体ほど静かに減っていきます。気になっているなら、まずは状態の良い一本を確保して“200mmの世界”を体に入れてしまうのが早いです。
まとめ:Canon New FD 200mm F4を魅力的に伝える結論
Canon New FD 200mm F4は、「望遠の楽しさ」を最小の負担で連れてきてくれるオールドレンズです。
1979年発売の背景を持ちながら、コンパクトで、運用コストも軽く、ミラーレス時代にこそ相性がいい。
「重い望遠は続かない。でも、圧縮感のある写真を撮りたい。」
その気持ちがあるなら、この一本はかなり“正解”に近い選択肢になります。
